軽くウエーブのかかった髪に、ほんのりと漂う趣味の良い香り
ほっそりとした長く白い首
黒く大きな瞳とセクシーな唇
彼女はとても可愛い。
きっと数多の男性から魅力的と感じられるのだろう・・・
そう思わせる雰囲気を十分に持っていた
俺はそんな彼女との
出逢いに感謝しすぐさま猛アタックを開始した。
若かりし頃でもあり
全てに直線的だった俺は当然の如く何度も失敗するハメに陥ったのだが
懲りずに手ごわい彼女を相手にして
まさに・・・悪戦苦闘
やがて、情に絆されたのか熱意が通じたのか
彼女をデートに誘い出すことができた
「すごく今日も楽しかったわ。ありがとう。」
「うん、良かった」
彼女は俺の左側に寄り添うと、そっと腕を組む
3度目のデート
軽く酔いも手伝ったのか彼女は俺に身体を寄せてくる
俺は鼻腔中にいい香りを沢山吸いこむと
そっと彼女の耳元に囁いた
「今夜は、まだ大丈夫?」
「うん。」
はにかんで俯く彼女
俺は逸る心を押し隠し
煌びやかなネオンサインが輝く方向へ足を向けた
つづく