その部屋には毒々しくギラギラと点滅する
原色のネオンの灯りがカーテン越しに差し込み
がたついた窓枠の隙間から雑踏の賑わいと寒気が微かに伝わる
「ちょっと寒いですね・・・」
俺の前に傅いた全裸の彼女は少し肌を震わせた
「ええ、でも、、、これくらいが丁度良いよ(笑)」
「そうなの?」
「うん、きっとあとでわかる・・・」
俺はそう言うと
緩く後ろ手に組まれた彼女の両腕をしっかり掴んで
素早く縄で縛り上げた
途端に彼女の呼吸が深く緩慢となる
「はぁぁ・・・・ふぅ・・・・」
俺は耳をすませると
上下する彼女の胸腔の動きにあわせ
その濡れた唇からゆっくりと息が吐き出されるたびに
ほんの少しづつ縄を締め上げては留めていく
「ねぇ・・・何だかだんだんと締まってくる。」
「そう?大丈夫かい??」
「ええ、とてもいい・・・」
全身に幾重にも張り巡らされた縄の行方を
俺は一本づつ目で追い丹念に指で辿りながら確かめる
「さぁ、できたよ。」
「はい、ありがとうございます。」
「でも、もう少しキツクするね・・・」
そう言うが否や俺は彼女の返答を待たずに立ち上がり
片膝をその背中へ当て体重をかけて
ゆっくりと前へと押し倒し身体を二つに折り曲げる
キシッキシッ キシッッッ
すると縄が音を立てて
軋みながら一気に深く肌に喰いこんでいく
「あ、ひぃぃぃぃ・・・」
俺がニヤニヤしながら
息も絶え絶えな彼女の首筋に指を触れると
その鼓動が高まっている
「どう?もう、寒くはない・・・?」
「あ、あつい・・・すごく熱いです」
「でしょ?(笑)」