「わたし、、、今は何もわからない。」
「あぁ、そう。それでいいんだよ」
「されるがまま、みたいな感じが気持ち良いのよ。」
「だろうね(笑)」
彼女は俺の目の前で
縛められたまま全裸で横たわっている
きっと自らの意思で動かせるのは
その舌と指先くらい
「少しづつ、力が抜けてくるの」
「そう・・・? 気だるいのかい?」
「ううん、なんだか熱くて、フワフワしてて・・・わかんない」
「あはは、それじゃこっちもわからない」
俺は急に黙りこくった彼女の身体の変化を
煙を燻らせながら
ただじっと見つめるだけ
しばらくすると彼女があられもなく身を捩り始める
そこで俺は素早く縄を解き始める
「ねぇ、、、お願い。ゆっくりとお願い」
「わかってるよ。縄を解かれるのが恥ずかしいんだろ?」
「うん。」
「縛られるのが恥ずかしいってのは判るけど、、、」
「うん。」
「解かれるのが恥ずかしいってわからん(笑)」
「うん、。」
そして、、、
肌の上を幾本もの縄がゆっくりと通りすぎる
彼女はその度に
瞳を堅く閉じ小さく何度も吐息をついた