「わたしって、、、どうしてこう同じことの繰り返しなんだろ?」
「そりゃ、君自身がそうしたくて、そうしているだけさ。」
久しぶりに逢った彼女は
相変わらずの口調で俺にいつもと同じ疑問を投げかける
俺は手に持った盃を躊躇いもなく一気に口許へ運び
不満顔な彼女の意も気にせず芳醇な酒を飲み干した
「そりゃ、貴方はいつも美味しい目をしてるものね・・・」
「そう、見える?」
「ええ、そう見えるし、実際そうでしょ?」
「あぁ、そう見えるようにもしているし、実際もそう(笑)」
「ふん、つまんない」
「俺はいつでも楽しいぞ。」
「ほんと、、、小憎らしい。」
彼女は俺の盃に酒をなみなみと注ぎながら頬杖をつき
俺を睨みつけた
「ったく・・・世話のやける奴だなぁ。」
「えへ。。。」
「で、どうしたい?」
「うん、かまってくれる??」
「そりゃ、、、無理!」
「え~~~!?」
「君のような重たい女はメンドクサイ!!(笑)」
「ひっどーーい。」
「まぁ、その代わりにいつも君がするのと違うことさせてみる。」
「え?どういうの??」
早速、その言葉に反応した彼女は
眼をキラキラさせて俺を見つめると身を乗り出した
「今から、妖しい場所に連れていくのさ。」
「え??」
「さぁ、どうする?やはり、いつものじゃないから止める?」
しかし、彼女は一呼吸も置かず即座に返答した
「ううん、、、行く。」
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