「この痣、、、もっと残ってくれればいいのに・・・」
「どうして?」
「だって、いくらこうなっても明日には薄れてしまうもの」
彼女は全身を縛めていた
縄をゆっくりと解かれながら
そう呟いた
「あはは、君の肌に抵抗力がついてきたんでは?」
「そうかもしれない。」
「確かに、最初の頃はもう少し長く残っていたような気がするよ」
「ええ、淋しいわ」
「そうなんだ?」
そして彼女は愛おしそうに
自らの両腕、両脚に深く刻み込まれた縄の痕を撫でまわす
「わたし、、、欲が増えてきているからだと思う」
「へえ、、、面白いね」
「うん、もっともっと欲しくなるから、どんどん名残が消されちゃうのよ」
恥ずかしげにそう言うと
彼女は俺の目の前に両腕を突き出した
「もっと深くお願い。」