「あの男は今も私をうまく騙しつづけているのよ」
薄暗の中
ベッドでひたすら絡み合う男女に
鋭い視線を向けながら彼女は俺の耳元で囁く
「そうなんだ。」
その言葉に俺はどう反応して良いのかわからない
何せベッドで大きな喘ぎ声をあげているのは俺のパートナーであり
それと交わっているのは彼女の彼氏なのだから
「ええ、20代の前半に知り合って、今まで、、、女としての一番良い時期をもっていかれたの。」
「なるほど。」
俺は彼女のその独白で
一気に興醒めし、せめて相槌を打つくらいしかできない
「いつもこうやって、遊ぶときには連れてこられるのよ」
「うんうん」
「私ってホントに都合のいい女なのよね。」
そこで、俺は密かに気分を切り替え
自分のパートナーの反応をじっと眺めながら楽しむことにした
「いつも、誤魔化されて・・・利用されてるだけ」
「それなら別れることもできるのでは?」
俺はパートナの淫らな表情を盗み見しながら彼女に問いかけた
「あはは、それができていれば苦労はしないわ(笑)」
「ふーん。。。」
「ダメなのよ、もう彼から抜けられなくて。」
「そうなんだ・・・」
「ねぇ、、、あれを見てて興奮する?」
「あぁ、そうだね。」
「私、、、悔しくなってきて・・・凄く興奮してきた」
「うん。」
「彼に見せつけてやりたいの」
そういうと彼女は身に着けていた服を素早く脱ぎ捨て
覆いかぶさってきた
「私、とっても上手なのよ、、、イカセテアゲル。」
もちろん
彼女の瞳に
俺などが写ることはない