椅子の上で膝を抱え
彼女はグラスを手にとり
赤い舌先で味わうように酒を飲む
その姿はまるで猫のよう・・・
俺は少し離れた椅子に腰をおろし
その様子を俯瞰しながら話しかける
彼氏とのコト。
彼女のコト。
これまでのコトやこれからのコト。
そして俺(R)のコト。
最後に・・・今からのコト(笑)
「さぁ、では、そろそろ撮りましょうか・・・」
「はい。どうすればいいですか?」
彼女は急にソワソワとし始めた
「まずはシャワーでも浴びてみますか?」
「はい、、、あの、彼から聞いてらっしゃいます?」
「ん?なんでしょ?」
彼女はその大きな瞳を伏し目がちにして
オズオズと質問を切り出す
「うんと、、、あの、、、その、、、貸出しです。」
「あぁ・・・はい(笑)もちろん伺っていますよ」
「そちらもお願いしても良いのですか?」
「お二人さえ宜しければ、私は大歓迎ですよ♪」
俺のおどけた調子で受け応える態度に救われたのか
彼女は赤く染まった頬を緩めるとバスルームへ消えた
「あの、何か着た方がいいですか?」
再び緊張が増してきっと慌ててしまったのだろうか
彼女は水滴を身体のそこかしこに残したまま全裸で部屋へと戻ってきた
「ええ、たしかランジェリーをご用意されたのでは?」
「あっ!そうでした(笑)」
豊かな乳房を両腕で覆い隠すその仕草に
俺は思わず意地悪っぽく撫でまわすような視線を浴びせかけた
「わたし何だか酔いがすっかり醒めちゃった。」
彼女は独り言のように呟くと一気にグラスに残っていた酒を飲み干す
「では、始めましょうか・・・?」
俺の低い声に促されると
純白のキャミソールを身にまとった彼女は意を決したように
真っ赤な唇を舌先で湿らせ
俺が構えるカメラのレンズへ敢然とその視線を向けた
「よろしくお願いします。」
つづく