一晩中、降り続けていた雨も止み
朝方には街灯がぽつりぽつりと仄かな光を失いつつある
閉店後の勝手口に独り佇んでいた俺をタクシーに乗せると
彼女は豪奢なマンションの玄関をくぐる
「ずっと私に付き合わせてごめんね。」
「いえ、気にしないでください」
「疲れたでしょ?シャワーでも浴びてらっしゃい」
「はい。」
磨き上げられた白い大理石に
覆われたバスルームで熱い湯を浴びて出ると
いい匂いが・・・
「軽くおつまみを作ったの、、、食べてみて」
「ありがとうございます。とっても美味しそうですね」
「どうしても、この仕事だと朝になるとお腹が空いちゃうのよ(笑)」
「ちょうど私もお腹が空いてきました。」
「そう?良かった。ちょっとだけ待っていてね・・・」
彼女は俺のグラスにビールを注ぐと
そそくさと別室で着替え、代わってバスルームへと向かう
しかし、独り置かれた俺は豪華な室内の雰囲気に圧倒され
ソワソワとして落ち着かなかった
カチャッ。
激しい水音がひとしきりして止むと静かにドアが開かれる
いきなり部屋の照明がやや落とされ
素面の彼女がそこに立っていた
「お待たせ。」
「ねぇ、今日はお休みなの?」
「はい、そうです」
「良かった・・・私もなの。」
「はい、、、、」
押し隠された羞恥を感じ取ったのか
彼女はニッコリ微笑むと俺の手を優しく握る
「じゃあ、時間を気にしないでゆっくりできる?」
「ええ。」
「おいで・・・」
ゆっくりと立ち上がり
そのままベッドに倒れこむようにして横たわる
「やっと二人になれたわ・・・」
彼女はそう言うと柔らかい唇を俺に寄せ
首筋に強くしがみつく
すかさず抱き返そうとする俺の腕を留める
「いいの、何もしないで・・・」
「ええ、、、」
「お願い、ワタシにさせて・・・」
そして、、、
俺は全身を彼女に蹂躙され幾度も幾度も
時の過ぎるのも忘れて狂うほどに精を吸い尽くされた
もちろん、、、
俺は彼女に脳が蕩けるほどに夢中になった
つづく