ひときわ輝くイルミネーション
広々とした店内は彼女のバースディを祝おうとする
数多くの男女で賑わっていた
「ようこそ、お待ちしていたのよ。」
彼女は玄関口に立っている俺たちを見つけると
満面の笑顔で出迎えた
「今夜はお招き頂き、ありがとうございます」
チーフが上気した顔で返答する
「はい(笑)今日は無礼講。気にしないでゆっくりなさってくださいな」
「では、、、お言葉に甘えて・・・」
そういうと俺たちはチーフのあとについて
見慣れぬ豪奢な店内の奥へとぞろぞろと連れ立って向かい
柔らかな羅紗地のソファへと腰を下ろした
途端に着飾った女性たちが周りにつき、酒を注ぎ始める
「こりゃ、まるで竜宮城のようだな(笑)」
そのチーフの一言に頷きながら
まだまだ尻の青い俺は空気に馴染めず落ち着かないでいた
ピアノがスローなナンバーを奏で始め
俺の周囲では寛ぎ始めた男たちが酒に酔い
華やぐ女性達との会話にしきりと関心を向ける
背伸びした俺は大ぶりのタンブラーに注がれたバーボンを
一気に飲み干す
そんな大人ぶる自分が滑稽に見えやしないかと
余計に虚勢を張り
繰り返し何度も酒を喉に流し込む
やがて俺はフラフラとして急激な酔いを感じ
トイレへと向かった
「ふぅ・・・」
人目から離れると俺はつい吐息をついた
カチャッ。
トイレのドアが開いた気配がすると
突然、柔らかな香りが俺の背後から近づく
彼女は覗き込むように俺の横に立つと
「あら・・・とても立派ね。」
耳元で囁きながらいきなり俺の逸物を握りしめた
「えっ・・・?」
「ねぇ。このあと、ウチに来なさい。」
「は、はい・・・」
「だから、お酒も少し控えておいてね(笑)」
「わかりました。」
「うん、じゃあ、、、あとでね。」
素早く立ち去った彼女の指の感触を思いながら
俺はそそくさと席へと戻ることにした
もちろん
それから飲むのは・・・
ウーロン茶のみ(笑)
つづく