「遠方ですが、当地へお越しの際は是非ともお立ち寄りください」
俺はその一節を
ふと思い出し彼らへ連絡をとってみることにした
「近々、そちら方面へ出かける用事がありまして、、、」
「はい、そうなんですか?それなら顔見せてくださいよ」
「ありがとうございます。独りでも良ければ週末の夕方にはそちらへ・・・」
「ええ、妻と二人で楽しみにしてお待ちしています。」
彼らとは長らくメールでの遣り取りを続けて
妖しい交流を深めてきたが逢うのは初めてのこと
色んな意味において
俺にはその旅行が愉しみとなった
「〇〇〇×××号まもなく発車いたします!!」
甲高い音をたてて鳴り続けるベルに
急き立てられるようにして俺は列車に飛び乗った
週末の混み合う車内で沢山の人をかき分けながら
やっとのことで指定席に腰をかけると
慌ただしく過ごした一日の疲れを感じて
俺はほっと一息つく
やがて、、、つい・・・うとうと(笑)
「次は〇△駅~次は〇△駅です♪」
そのアナウンスが流れても
疲れ切った俺はぼんやりとして気が付くまでに時間がかかった
何とかかんとか駅のホームに降り立ち
「これは、、、いかん!」
そうつぶやくと目を覚ます為にトイレで顔を洗い
あたふたしながら改札口へと向かう
「こんばんは。Rさん・・・ですよね?」
すると・・・
そこには想像以上の美男美女が出迎えにきていた。
もちろん、、、
すぐさま俺の疲れは吹き飛び
一気に目が覚めた(笑)
つづく