「こんにちは、私たちの画像を送りますね」
翌日、彼女にしては珍しく
短文とともに画像が添付されたメールがやってきた
「はい、ありがとうございます。では、こちらからも送らせて頂きますね」
すかさず、こちらからも返信すると俺は画像を開いてみた・・・
「ん??」
そこには、どう見ても
彼らから申告された年齢には似つかわしくない人物が写っていた
「わざわざ、撮っていただいたのですか?」
「ええ、あの・・・年齢なんですが」
「実は彼と私は5つほどサバを読んでしまってて・・・すいません」
「はい、大丈夫ですよ。5歳くらい」
もちろんその画像は5歳ではきっと済まないほどのものであり
巨大なサバが何尾も遊弋しているくらいであった(汗)
そしてここらで俺の心の中には
『初心者』という文字が大きくクローズアップされ始める
どうりで・・・おそるおそるのメールだった訳だ(笑)
俺はそう合点がいくと
わざわざ自分たちの予定を合わせる作業を徒労に終わらせたく無いため
リスク回避を徐々に目論む事にした
「画像ありがとうございました。お二人は予想通りで良かったです」
「はい、こちらこそ。」
もちろんこちらからの画像にはサバなどは泳いでいない(汗)
「当日はどんな流れになるのでしょうか?」
「そうですね・・・お酒でも飲みながら会話から始めましょうか?」
「わたし・・・とてもしたい事があるんです。」
「なんでしょう?」
「男性も好きなんですが、実は女性も大好きで。」
「まぁそれも可能でしょう。ところで、良かったら参加は3組でもかまいませんか?」
「え??私達は初心者なので、それはまだちょっと・・・」
「わかりました。」
「いきなり、多人数は難しいです」
「ええ、そうですね」
「あのう・・・ひとつ訊いてもいいですか?」
「なんでしょうか?」
「お二人はごく普通の方ですよね?」
「といいますと??」
「たとえば刺青とかしているとか・・・実は彼が絶対に訊けと言うんです」
「あぁ(笑)それならごく普通の人間です」
「はい、良かったです。ついついあまりにも非日常な事柄なので・・・」
「そうですか。」
この頃になると
さすがに俺もそろそろ重たくなってきた(汗)
彼らとの出逢いまであと2週間。
つづく