「いいですか?」
もちろん俺は奥さんの了解を得るまで待つことはしない(笑)
後ろにまわした両腕をしっかりと縛め
きつく肌に喰いこむように素早く縄をかける
「あぁぁ・・・」
いきなりの仕業に驚く奥さんをそっとベッドに横たわらせると
傍らに居たパートナーへ目で合図を送り
二人がかりでその全身へ指と舌先で執拗に愛撫を与えた
やがて、男達の目の前で
二人の女の真っ赤な唇が重なり合い
舌を震わせながら幾度となく激しく絡みあう
彼女はたっぷりと唾液を含んだその舌先で
縛られて淫らに大きく歪んだ乳房に武者ぶりつくと
乳首を吸い何度も舐めまわし
ついつい興奮のあまり軽く歯をたてた
「あぁっっ・・・痛っ・・・」
身動きひとつできないまま悶えながら
小さく切なげに叫ぶその声に刺激されたのか
パートナーは妖しい光を湛えた瞳で俺へと視線を向けた
「もっとイジメル・・・?」
俺は小さくニヤリとして頷き
すぐさま奥さんを四つん這いにさせると
その唇の前に自らの脈打ちソソリタツ肉棒を突き出した
「うぐぐぐっ。」
すると待ちきれないように彼女はすんなりとその口に受け入れ
愛おしげに一気に奥まで頬張る
「ほら、もっとお尻を突き出してごらん。」
俺が声をかけると同時に
背後からペニスバンドを装着したパートナーが
彼女を犯し始める
「はぁぁうぅぅっっ、、、」
妖しく切なげな声が
室内に止めどもなく大きく響き渡る
「大丈夫?びっくりしたでしょ?」
俺はひとしきりの絶頂を迎えた奥さんを
シャワーを口実にしてバスルームへ誘うと二人きりで会話を始めた
「ええ、ちょっと・・・恥ずかしくて」
「うんうん、いくらご主人の願いとはいえね。」
「はい、、、でもRさんと彼女が羨ましい・・・」
「うん?そうですか??」
彼女はやや口ごもると頷いた
「ええ、だって、自由なんだもの。」
「うーん、ご主人から少しだけお話しは伺っています」
「そう・・・なんですか?」
「はい、彼がいたことも・・・」
「ええ、そして別れたことも?」
「はい、今回がお仕置きだってことも。」
「ごめんなさい、何だか私達が利用したみたいで・・・」
「いえいえ、だからせめて楽しんで頂ければと思っていました」
「ありがとう、すごく気持ちよかったです」
やや赤らんだ顔をした彼女を背後から強く抱き寄せると
俺は立ったまま屹立した肉棒をゆっくりと挿しいれた
「あぁぁ、、、気持ちいい、、、」
先ほどまでとは
打って変わったように
彼女は腰を押しつけては自ら貪るように激しく振る
「もっと、、、もっと、、、」
「いやらしいことがしたいの?」
「ごめんなさい、私・・・ホントにすごくいやらしい・・・んです・・・」
カチャッ。
するといきなりバスルームのドアが開き
彼が隙間から覗いた
「あ~~やってるね?(笑)」
ややおどけた調子で言うとそのままカメラをこちらへと向けた
するとそれまで活き活きとしていた
彼女の表情が一気に妖しさを失い堅く張りついたように変貌する
「はい、すみません、もうそちらへ戻ります。」
「まだ、いいよ。ここで見てるから」
「いえ、戻ります」
まるで石柱のように変貌した彼女の身体から
俺はそっと離れるとその眼に浮かぶ感情の一瞬の動きを捉えた
やはり一度でも籠から飛び立った鳥は
籠の意味を知り
空の意味を知ることになる
たとえそれが、自らの意思であろうがなかろうが
願わくば彼の籠が変化し
鳥が棲みつづけることを受け容れんことを・・・
さもなくばこれからは
軋んだ籠の隙間が拡がるばかりなのかもしれない
今、虚ろな彼女の眼には
一度は垣間見た空しかきっと見えていない
勝手なお節介かもしれませんがね・・・(汗)
了