シティホテルの一室にY夫婦を
招き入れたL氏は
「これからゆっくりと寛ぐ為にもお二人でシャワーでも
浴びてこられたらいかがです?」
と二人に勧めました
言われるがままに
Y夫婦がバスルームの中で緊張の為に無言で
熱いシャワーを浴びていると
突然奥様が潤んだ視線を投げかけて
「すごくドキドキしてる…」
と囁きながら
Y氏に抱きつきながらキスを求めてきたのです
その唇の感触を味わいながら
彼の頭の中は
アルコールの酔いが醒めているにもかかわらず
これから起こるであろう妄想の刺激をうけて
痺れたような感覚に支配され
肉体は興奮の為に
異常な程の高まりを感じていたのです
「大丈夫かい?」
Y氏は彼女を優しく抱き寄せて問いかけたのです
奥様は既に反応を起こしたその敏感な肉体が
潤い溢れ出している事実を
Y氏に伝え恥ずかしげに頷いたのです
薄暗く照明を落とし
ゆったりとしたナンバーが流れる室内で
再び四人はワインを酌み交わしながら会話を始めました
しかしその内容は
先ほどまでと違い
淫らな話題へと転換しています
互いの経験談や嗜好のことなど…
ふと煙草を切らした事に気づいたY氏は
会話の合間に部屋を出てロビーへと向かう事に
数分後
舞い戻ったY氏がドアを開けて見たものは
薄闇の中
全裸にされた奥様が蠢く男女の愛撫に悶える姿だったのです
全身を這いまわる舌の感覚が
彼女に甘美な快感を与え羞恥を奪い去ったようです
大きく開いた両足の間に女性の舌が
音を立てながら優しく滑り込み
喘ぎ声を発する口には
男性の舌を挿し込まれて啜りあう
その瞬間
Y氏に訪れたのは強烈な嫉妬の感情でした
しかし
「あぁ・・・イヤ・・・見ないで」
「すごく イィ・・・ 」
奥様が小さく囁く声が耳元に聞こえたY氏
心の中に嫉妬をも超える
淫靡な感情が同時に湧き上る事に気づいたのです
いつのまにか
彼に与えられ始めた
L氏の彼女の愛撫による肉体への刺激だけでなく
奥様へ向けた愛憎が
一段と彼に快楽を与えていることに…
Y氏は
大きく耳をそばだて、視線の端に
L氏によって
弄ばれている奥様の存在を捉えながら
L氏の彼女との淫らな行為に没頭し始めました
二人の女性が与えられる快楽によってあげる吐息が
室内に響き渡り絡み合う
激しく抱き合いL氏の彼女と
相互に愛撫を繰り返しながら絡み合っていた
Y氏は
一瞬の静けさに
ふと視線を感じ奥様の方へ視線を向けると
そこには
L氏の上に跨り淫らな腰の動きで快楽を貪りながらも
Y氏をじっと見つめる奥様の姿があったのです
その表情は
時たま激しく突き上げられる快感によって
淫らに歪みながらも
その視線は冷ややかにY氏を捉えて離さず
彼女の妄念を
ヒタヒタと伝えてくるようでした
肉の快楽と激しい感情の狭間で
奥様の表情には深い陰影が刻み込まれ
よりひと際高く、大きく快楽の叫びを上げ
悶え、喘ぎ
彼女はY氏への視線を外さないままに
激しく貪り始めたのです
Y氏の眼前で
より淫らに
そして
強く激しく何かを訴えるように…
了
テーマ : エロス
ジャンル : アダルト