幾多の視線に身動きならない姿を晒されながら
ふらふらと彼女が上体を揺らし始めた
俺はそろそろ頃合いと感じ
後ろ手に縛められている彼女の掌に触れ
その体温を確かめると一気に縄を解き始めた
「へぇ・・・縛るよりも早いんですね?」
「ええ、大体のポイントを覚えていますから(笑)」
眼をしっかりと近づけて眺めていた一人の男性が俺に問いかけてくる
「さぁ。。。ここで休んでおきなさい」
茫然としてふらつく彼女をベッドの上に横たえると
そこで俺は一服することにした・・・
「あの・・・今、彼女さんはどうなんですか?」
先ほどの男性が俺の向かい側に腰を下ろすと
興味津々に再び話しかけてきた
「ええ、ぼんやりとしてはいますが、大丈夫ですよ」
「そうですか。もし宜しければ、お相手して頂いても?」
「はい(笑)あと5分もすればしっかりとすると思いますから、、、」
「ありがとうございます。」
もちろん、俺は彼女から事前に相手したくない駄目な相手は訊いている
「きっと、すごく敏感になっているはずです」
「ええっ?そうなんですか?」
すぐさま俺が煽り立てると
彼は相好を崩してやや赤らめた表情でベッドの方を振り返った
そしてその様子を見ていた彼のパートナーが俺にすり寄る
「わたし、彼も覚えてくれないかな?って思ってるんです。」
「そうなんですか?」
「ええ、見ててわたしもしたくなっちゃって(笑)」
「じゃ、、、あとで覚えてもらいましょうね」
「ええ、お願いします♪」
そんな他愛もない会話をしながらも
俺はしっかりとベッドの上の彼女にのしかかる
彼の動きを視線の隅で捉えていた
「はぁぁぁぁ・・・」
微かに聞こえていた切なげな吐息が
男性の妖しげな腰のうねりとともに徐々に大きくなる
「あぁぁ、、、気持ちイイ・・・凄くイイ・・・」
やがて大きく押し広げられた真っ白な両足が高く舞い上がり
蛇のようにくねりながら男性に絡みつく
そして彼女は大きく呻きながら
与えられた快感を激しく貪るように
腰の動きに合わせ両足の指を何度も反らしては折り曲げた
「あっ・・・スゴイ怖い眼でガン見してません?」
「あはは(汗)すいません。」
俺は気もそぞろなのを指摘されて
傍らに居た男性のパートナーに慌てて視線を戻す
「女ってのは、やっぱり欲張りなんですよね?」
思わず口に出た俺のそんな問いかけに
彼女はニッコリと真っ赤な唇で微笑むと俺の前に跪く
「わたしも欲張っていい?」
「もちろん・・・」
そして、、、
湿った熱い舌先が巧妙に蠢き始めた。
了