彼女は縄が手首にかけられるのを覚悟したように
今か今かと待ち構えて恥ずかしそうにじっと俯いている
その時、震える肩越しに男女二人が
卓上に肘をついてこちらを凝視している姿が見えた
「すいませんがテーブルの上のモノを片付けてくれます?」
俺はふと浮かんだ自らの思いつきに
ついついニヤニヤしながら彼らに声をかけた
一瞬「え??」と表情をした二人を急かせて
卓上の酒やつまみを綺麗さっぱりと他へ移動させる
「ではその上に乗って寝てもらえますか?」
彼女はノロノロと鈍いゆっくりとした動きで
言われるがままに全裸で長方形の卓上へと横たわる
そこで俺はすかさず
躊躇の暇も一切与えずにその四肢を折り曲げ
身動きもできないようガッシリとした四本の脚へ
素早く縄で幾重にも縛って括りつけた
「恥ずかしいでしょうけど、ちょっとだけ我慢して下さいね」
コクリと頷く彼女の口に
すばやく猿轡を咬ませて声を封じると
俺は背後にじっと佇む彼を振り返った
「では、飲みなおしましょう(笑)」
「は、はい・・・」
「目の前で良い眺めがじっくりと鑑賞できますよ。」
「うんうん!そうですね!!」
彼は先ほどより一層
真っ赤に染まったその顔で大きく頷く
そして一仕事を終えた俺は
一気にグラスの酒を飲み干すと
じっと舐めまわすような視線を卓上に浴びせている
彼へひとこと付け加えた
「ほら、こんな悪戯もしてみます?」
そう言うと箸先で彼女の屹立している乳首を軽く摘む
「うぅぅぐぅぅぅ・・・」
するといきなり彼女は大きく胸を上下させて
激しく何度も身悶えた
「うわっ!凄く楽しそうですね!」
嬉々とした彼は愛おしそうにその動きを見つめる
その後、しばらくの間3人は
妖しい眺めを愉しみながら酒を飲み彼女へ様々な悪戯を繰り返した
「では、そろそろ縄を解きましょう」
しかし俺が頃合を見てそう言うと
彼は不満そうに
「え?もうですか??」
「はい、やはり長時間はいけませんよ」
「うーーん、もう一回何かこういうのお願いできます?」
「いや、もう今夜はこれくらいで・・・(汗)」
やはり・・・
余興には一切付き合わない方が良いと
再確認した俺であった
了