つい先ほどまでの喧騒が嘘のように
静まり返った広いベッドールームに四人で腰を下ろす
それぞれが小声で囁き合ううち
いつしか俺の傍らでは湿り気を帯びた吐息が聞こえ始める
「あっっ・・・」
「うぅぅぅん・・・・」
軟らかく四肢が絡み合い
しとどに濡れたサエズリが交わされる
俺はパートナーが男性と快楽を貪りだしたのを横目で確認すると
彼女の方へと向き直った
しかし、彼女はやはりまだ気恥ずかしいのか、部屋の片隅を指差すと
「あの、もう少しあちらへ行きませんか?」
「ええ、良いですよ(笑)」
俺は彼女の手を握ると
絡み合う二人から少しだけ離れた場所へと移動した
「今夜はもう帰らないといけないんですね?」
室内の空気を乱さぬよう低い声で耳打ちすると
「ええ、あと一時間もすれば終電が・・・」
彼女は俺の耳元へ唇を寄せてヒソヒソと応える
「そうですか?とても残念です」
「あっ・・・ありがとうございます」
その瞬間、近づいた彼女の唇をゆっくりと塞ぐ
「あぁっ。。。」
「では、少しだけ、愉しみましょう」
「ええ、、、」
すると彼女は初めて俺の眼をまっすぐ見つめ返し
抱き寄せられた両腕の力を抜く
その後、彼女は一切の羞恥をかなぐり捨てた・・・
「どうも、今夜はありがとうございました」
先ほどまでの痴態をどこかに置き忘れたかのように
二人はドアを開けて帰宅していく
俺達は彼らを見送るとリビングへと戻り
再び喧騒の中へと身をおいた
「ふぅ、、、短い時間だったけど楽しかったね?」
俺はグラスのビールを飲み干すと
パートナーへ囁いた
「ええ、それに騒々しくなかったしね」
「うんうん」
「でもさ、あれだけ集中しちゃったら後が大変かもよ(笑)」
「おいおい!脅すなよ」
彼女はニッコリ微笑むと俺の背後に視線を向けた
すると俺の右肩へ女性の手が・・・
「あの・・・良かったら私達と遊んで頂けません?」
「あっ!はい!!」
俺はドギマギしながら思わず立ち上がって振り返った
そこに居たのは、妖しく微笑む一組の男女
「はぃ!あの・・・少し飲んでからでもいいですか?(汗)」
「ええ、もちろんですよ。お待ちしていますから」
「は、はい!!」
すかさず俺は「どーーする?」という視線を
パートナーへ送ったのだが彼女はニコニコとするばかり
その後、俺は魅力的な女性を
いくら目の前で見ても
自分自身でピクリとも来ないという事実があるなんてのを
身をもって初めて知ったのであった。。。
サイゴニハケムリモデナイ・・・・・( ̄。 ̄ )ボソ...
了