「週末は何とか都合がつきそうです。」
「ただし、彼女が緊張をほぐすのにお酒や会話での助走が必要かと思いますし・・・」
「無理の無い形で交流できればと思います。」
いつものごとく、彼からの返信はこんな文面から始まっていた
「ええ、もちろんそれは重々理解していますのでご安心ください」
俺はそれにもめげず引き続いて何とか丁寧に応じた
「最初は相互鑑賞、タッチプレイなどにとどまる可能性もあるので挿入を必ずしもできないかもしれません」
「僕としては相互に挿入プレイで燃え上がりたいのですが(笑)」
「その旨、ご了解をいただければ幸いです。」
「もちろん、もしかしたら複数プレイをするかも…ということは彼女も分かっています。」
おいおい・・・一体どっちなんじゃぁああ!! とグッタリとしつつ
とにかく俺は大人であることへ執着した(汗)
「はい、、、では、お逢いできるのを楽しみにしていますね」
「やっとここまできたよ・・・」
俺はグラスの中身を一気に飲み干すと
沢山の客で賑わう店内で小さくため息をついた
「あはは、ほんとにね(笑)」
目の前でパートナーが微笑む
「ご苦労様!!折角なんだし、ここまで来たら愉しまなきゃ。」
ほんのりとした橙色の照明がその瞳にユラユラと妖しく輝く
「うん、たしかに。」
「さもないと、ここまでの苦労が報われない(汗)」
俺はお代わりをすぐさま注文すると煙草を咥えた
「ねぇ・・・そろそろ待ち合わせの時間だよね?」
「あぁ、ほんとだ」
「少し、ドキドキしてきちゃった・・・」
「俺は違う意味でドキドキしてくる(笑)」
「それは、どういう意味?」
「まぁ、そのぉ、つまり・・・」
「また、グズグズ何か言ってくるかもっていうこと?」
「そのとうり(爆)」
「いくらなんでも・・・でしょう?」
そこへ突然、俺の携帯へメールが着信した
「すいません、待ち合わせの時間に少し遅れます。」
「彼女がかなりドギマギしているので、そのペースを尊重して頂けると幸いです」
ふぅ・・・・
ややゲンナリしながらも俺はすぐに返信した
「はい、もちろんです。お待ちしていますね」
それからしばらくの間
俺たちは落ち着かない状態のまま酒を飲み
まったく酔えずにいた
すると再び彼からメールがやってきた
「今、彼女が恥ずかしがってるので・・・」
「景気づけに近くの店で一杯飲んでからそちらへ行きます」
ふぅぅぅ・・・
「わかりました」
すぐさまメールを送ると
うんざりしつつあるパートナーに視線を向けた
「まったく・・・」
「やっぱりこれは初心者だから?(汗)」
「だね・・・(激汗)」
俺たちは互いに頷き合う
やがてメールがやってきた
「今、お店の前につきました。」
つづく