ヒトには誰しも秘している禁忌がある
彼女の場合、それが単なるひとつの言葉だっただけのこと。
女性である
自分自身の肉体にも備わっている
快楽の泉
その存在がもたらす感覚に
ひたすらどうしようもなく溺れ浸りきってしまうにも関わらず
彼女はそれを忌み嫌うのである
ましてやその名前を口にすることなど
耐え切れない苦渋と羞恥を呼び起こしてしまう・・・
「ほら、どうした?ココがもうビショ濡れじゃないか?」
「はぃ・・・」
「もう、こうされるだけでなるんだな?」
「・・・・」
全裸のまま彼女は
ベッドの上で後ろ手に堅く縛められ
うつ伏せのまま大きく両足を拡げられ全てを晒している
「コノ名前を言ってみな」
「え?」
「だからココはなんと言うんだい?」
「・・・・」
俺は革鞭の硬いグリップで
意地悪くソコを何度も強く弄る
激しく身悶えしその刺激を受け止めながらも
頑なにその口を閉ざす彼女
苛立った俺は次第に彼女への責めを強め始める
「まだまだ縄が甘いみたいだな。」
そういうが否や
背中の縄目へ棒を差し込み一気に捻る
「うぅぅぅ」
彼女の肺腑から
ギリギリと引き絞られるように息が吐き出される
「まだ言えないのか?」
「あっ堪忍してください」
「なかなか頑固な女だな」
「申し訳ありません、どうしてもいえません」
すかさず鞭の穂先をソコへナゾルように当てる
「あぁぁ、怖いです」
「それなら言えるかい?」
俺は悪戯ぽい笑みを浮かべ甘く問いかけた
「ご免なさい、どうしても・・・」
「そうか?じゃあ後悔するよな」
イヤイヤするように小刻みに震える尻へと
俺は穂先を幾度も振り降ろした
その後も、いくら責め立てられようが
彼女は決して一度もソノ言葉を吐くことは無く
いや増す快楽により深く溺れた
今思えば・・・
ソノ言葉は禁忌ではなく
逆に彼女の快楽への鍵だったのかもしれない
テーマ : エロス
ジャンル : アダルト