「確か彼女は・・・」
そんな言葉が思わず口をついて出てしまうほど
俺はその文面に驚いてしまいました
何しろ俺が交際誌を愛読していた時期
その雑誌には
ほぼ毎月と言って良いほど
彼女のメッセージが掲載されていたのです
ところが
それはもう10年以上も前のことであり
そのうえに彼女は当時でも
既に60歳を優に越えていた筈だったからなのです
ところで
何故そんなに彼女の事に詳しいかって?(笑)
もちろんその雑誌には
年代や地域等もある程度は書かれてはいるのですが
実は俺の知り合いが
その奥ゆかしい文面に誘われて
実際に彼女と一夜を共に過ごしたからなのです
俺は酒を飲みながら
その時の経験談を彼から聞かされたのですが
その彼曰く
「本当に不思議な一夜」を彼女と過ごしたらしいのです
数ヶ月の間
彼は何度も手紙のやりとりを
彼女としたのですが
どうやらそれで彼は気に入られたらしく
ある日の夕刻
彼女の自宅に食事に招かれたのです
達筆な毛筆で書かれた手紙を眺めながら
「いよいよご対面できるのかぁ…」
などと良からぬ妄想も含め
にやつきながらも
彼はとある住宅街を歩いて
指定された彼女のお宅を探していました
「えぇ??」
ところがその住所にたどり着いた途端
彼は驚きました
何しろその目の前には
生垣に囲まれた広大な日本庭園のある
立派なお屋敷が建っていたからなのです
思わず彼は
何度も住所が書かれた
その手紙を見直してはみたのですが
やはり間違いありません
そこで恐る恐る勇気を奮って
門扉にある呼び鈴を押してみたのです
「あのぅ…○○さんのお宅でしょうか?」
緊張した声を
門前で彼が振り絞ったところ
すかさず
柔らかい口調の女性の声が
応じてきたのです
「はい、そうです」
「ようこそ△□様、お待ちしておりました」
つづく
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