「突然ですが、今からお越しになりませんか?」
週末の夜も更けて
そろそろ日付が変ろうかという時刻にも関らず
俺は電話の向こうから聞えた
唐突なその言葉に驚きを隠せず
再び聞き返したのです
「え?今からでしょうか??」
低い声がそれに応える
「ええ、もちろんですよ」
「彼女も構わないと言っておりますしね」
「是非、お越しください・・・」
俺の声音に警戒の色合いを感じ取ったのか
彼は丁重さを保ちながらも
繰り返し何度も熱心にかき口説くのでした
数ヶ月前から
俺と彼は複数プレイを前提とした交流を始め
今までに
何度か互いにヤリトリをしていたのだが
直に会話するのは
その夜が初めての事だったのです
ところが
会話を始めてほどなく
「きっと貴方達となら私達も愉しめそうですね・・・」
彼はそう呟くと
少し間をおいてから
俺を彼らの部屋に招待したいと申入れてきたのでした
「急な事で、今夜は私のパートナーも居りませんから」
「ましてや、こんな時間に失礼でしょう?」
俺はそんな断りの言葉を返したのだが
「いや、今夜は貴方だけをご招待したいのですよ」
「彼女ともども大歓迎ですから 是非とも、お越しください」
と何度もやや強引な程に誘いかけてきたのです
「今までになく気に入ってしまいまして・・・」
そんな望外な誉め言葉をかけられてしまい
とにかく
無下に断る事も出来ない羽目に陥った俺は
「では、ほんの少しだけお邪魔します」
そう応えると
慌しく
深夜の国道を教えられた場所へと
車で向かったのです
つづく
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