エレベータを降りるとそこは
そこかしこに日常生活の匂いが漂う
ごく普通のマンションの一室
教えられたままにインターフォンを押すとドア越しに人の気配がする
「ようこそ~待ってたわよ」
俺を招待してくれたS女性がわざわざ玄関に出迎えてくれた
「さぁ!まずは主催者を紹介するね」
「うんうん、よろしくです」
リビングには既に数名の男女が座りながら
ごく日常のような雰囲気で和気藹々と談笑している
「○さん!こちらがこの間、言ってたRさん」
彼女が声をかけると
彼は人懐っこい笑みを浮かべ右手を差し出す
「どうも、初めまして○です。」
「こちらこそ、今日は厚かましくもお邪魔させて頂きました」
「どうぞゆっくりとしていってください」
「ありがとうございます」
俺はしっかりとした彼のグリップを感じ
周囲の空気にすぐに馴染めそうな気がした
≫続きを読む