ひとしきり
酔い覚ましの熱いシャワーを浴びた俺は
バスローブを羽織りゆっくりドアを開けた
すると、、、
いきなり2人の女性が抱き合い
互いの唇を貪っている情景に出くわした
「おいおい、、、時間はまだまだあるんだし(笑)」
俺が苦笑いして呟くと
「だって・・・話してたら我慢できなくなって。」
「わたしも・・・」
二人揃って潤んだ瞳でこちらを振り返る
「ともかく、、、ほら、二人でシャワーを浴びてきなさい」
俺は競うようにバスルームへと向かう彼女達を見送り
再びソファーで寛ぐとグラスを手に取った
たった、2M先で行われている淫らな行為
何もかもが目に入らないのだろうか、、、
ただひたすら白い素肌を重ね合い
貪るように互いに求め合う
耳に届くのは低い囁きと湿り気を帯びた音
「そこでずっと見ているの?」
「あぁ、素敵な風景だからね、、、ずっと眺めていたくなっている」
「だめ、こっちへいらっしゃい。」
「ええ、そうよ。そこでじっと見てられたら凄く恥ずかしいもの。」
二人ともに言葉を重ねると視線を交わし合う
「わかった。。。」
俺は3杯目のグラスをテーブルのうえに
そっと置くと立ち上がり
激しく熱く柔らかい渦の中へ身を投じる
彼女たちを高める、ひとつの道具として機能するために・・・
ただ獣性を満たすだけの時間のために・・・