バタバタ・・・と一段と激しく窓を打つ雨音だけが
その室内には響いていた
「では、脱いでもらえますか?」
俺は淡々とした口調で彼女に命じる
「あっ・・・はい。」
躊躇いがちに彼女はブラウスのボタンをひとつづつ外していく
しかし、、、ふとその指が止まる
「あぁ、もちろんブラも外してください」
「わかりました・・・」
意を決したように
すべてを露わにした彼女は落ち着かない様子で
周囲に視線を漂わせる
「では両腕を後ろへ・・・」
「はい。」
時折、隣室からは低く話し声が漏れてくる
「今までにこのようなご経験は?」
「ええ、多少は・・・でも遊びみたいな感じでした」
「少しでも縄を不快に感じたら言ってくださいね」
「はい、、、、」
「痛くはないですか?」
「ええ、今のところは・・・」
素早く縄を這わせながら俺は彼女と会話を続ける
「さぁ、できました。最後に全体を締め上げますよ」
「え、もうですか?」
返事を待たず俺は一気に縄尻に力を込めて締め上げる
「あっ・・・」彼女は驚きとともに思わず息を吐く
「どうですか?」
「キツイけれど、、、痛みはないです。」
「では、あちらへ。」
俺はふらつく彼女の肩を抱き
大勢の視線の前にその裸体を晒す為にドアを開けた
「ほぉ。」
途端に幾つもの好奇の視線を彼女は浴びる
「あまりご経験がないとのことで、シンプルに・・・」
俺はそう言うとじっと立ち尽くしている
彼女の傍らを離れ
視線を浴びせかけている男女の背後から
その姿を俯瞰してみることにした
彼女は頬を赤らめ
まっすぐに両足を揃えたまま上半身を縛められている
時折伏せていた視線を上げ
その先に自らのパートナーを探し求めては微かにふらつく事を繰り返した
「Rさん、こいつも一緒に縛ってやってください」
「わかりました」
俺はすぐにその場でハーフ美人を縛ると
彼の目の前で豊満な乳房を縄で強く絞り上げ
二人を背中合わせにして立たせた
「うーん、、、こりゃエロくて綺麗ですねぇ」
ニコニコとしながら
彼はカメラを取り出し、二人の緊縛姿を撮り始める
そして、そろそろ頃合いと見た俺は彼女たちの縄を解くと
やっとのことで腰をソファーに落ろしグラスで喉を潤す
「おい、君はRさんにきちんとお礼をしなさい」
「では、お先に行ってますので、落ち着いたらお越しください」
彼は和風美人の彼女にそんな指示を出すと
そそくさと3人でベッドルームへと消えていった
俺は自らのパートナーに目で合図をすると
独りでバスルームへ向かった
つづく