「そんなのできない・・・」
「駄目、絶対に無理です」
それが彼女の口癖。
そんな時は決まって俺から眼を逸らし
自らに言い聞かせるように何度も小さく呟く
「え?そうなのかい?」
「だって・・・この前は・・・」
「ううん、この前が凄く恥ずかしかったからもう無理だと思ったの」
「それに残った縄痕がとても恥ずかしい・・・」
ところが俺がその声を無視して
彼女の二の腕に麻縄を巻きつけた途端
その言葉は虚空へと消え去る(笑)
一気に彼女の両腕を後ろ手に回すと
黙々と縄を身に纏わせる
「ふぅ、、、、」
すると彼女の口から低い吐息が漏れる
「そろそろ始まったかな?」
そう思いながら薄ら笑いを浮かべた俺は手首を
より高く挙げるように縛り上げた
「あぁ、、、許して」
「無理っていいましたよね?、もう駄目なんですよ」
彼女は身を捩じらせるようにして
強い視線を俺に浴びせかけるのだが
それを振り払うように縄目をひたすら堅く留めていく
するとやがて彼女は瘧がついたように細かく震え始め
それまでの緊張の糸が切れたようにいつもの懇願を始めるのです
「もっときつくお願いします、私って淫らじゃないですか?」
「あぁぁ、こんなことを悦んでいる私って変じゃない?」
「もう、、、もっと壊してください」
彼女のいくつもの翻意の言葉は
俺をいつものごとくマスマス冷徹にしてくれるのです。
テーマ : エロス
ジャンル : アダルト