不幸の始まりは
彼がある時テーブルの上に置いてあった
自分の妻の携帯をふと盗み見てしまった事から始まりました
そこには切々とメールに記された単独男性の思慕が
徐々に自分の妻を誘惑し始めている経過が
しっかりと残されていたのです
あまりなその経緯に彼は一瞬のうちに怒りを覚え
いつしか手に握り締めていた
携帯を投げ捨てると奥さんを大声で詰問し
打ち震えるような声で
すぐさま単独男性を自宅に呼びつけたのでした
「ともかく今後は縁を切るから二度とメールをするな!」
玄関口で単独男性を前に
そう言い捨てるとすぐさまに追い返して
治まり切らぬ怒りを鎮める為に
彼は自分の妻をクドクドと朝まで責め立てたのです
「こうなったのも単独なんか呼んで遊んだから…」
そう強く考えた彼はその嫌な想いを打ち消したくて
事態が沈静化するのも待ちきれず
色々なカップルとのSWや様々な妖しいパーティに
奥さんを駆り立てていくようになりました
しかしそれがマスマス
二人の関係を悪化させてしまった事になるとは
彼には思いも寄らなかったようなのです
ある夜彼が仕事から帰宅してみると
テーブルの上に一枚の手紙が置かれて
奥さんが例の単独男性のもとへ身を委ねると言う
判断に至った理由が言葉少なにそこには綴られていました
「もう貴方の玩具にはなれない…」
「貴方は私を見ようともしなかった。」
その仮借のない言葉は
果たして彼の耳の奥に届いたのだろうか…
何故なら彼が俺にかけてきた
電話の本来の用件は
どうやらこれだったのですから
「ところでRさん、単独で俺を一度呼んでもらえません?」
了
テーマ : エロス
ジャンル : アダルト