ともかく
そんなLちゃんが折り入って相談があると言うので
俺も少し身構えてみた(笑)
「で・・・?どうしたの??」
「うん、実は縛られるってどんなのかなって」
「え、どうして?あんなにSMは嫌だって言っていたよね?」
「うん・・・」
どうやら彼女の最新のお相手は
SM嗜好の持ち主のようです
実は彼女
これまではSMめいた行為は
一切受け付けなかったのでした
「だって、、、、」
「苛めたり、叩いたり、そんなの理解できないもの!!」
そんな事を言い続けてきた彼女が変貌するには
余程の訳がある筈なのかもしれません
「まあ、深い理由は今は聞かないでおくね・・・」
俺はそう彼女に言うと
とりあえず一度縛られる経験をしてみたいという
その願望を叶えてあげる事にしたのです
「どうだい?きつくなかったかな・・・?」
数時間かけて
俺によってその肌を縛められ
ところどころに幾条もの縄痕を残したまま
全裸でベッドに横たわるLちゃんは
その長い髪をかきあげると
ポツリと呟いた
「ねぇ、本当はもっと強くてキツイものなのでしょう?」
「うん、まあね。」
「でも君は初めての経験だし、ホドホドにしておいたからね」
「そう・・・?ありがとう」
「それでも何となく縛られるって感覚が判ったかもしれない」
「そうかい。良かったね」
「うん。。。」
しばらくの間
無言のまま静かにタバコを燻らせ
俺は彼女が再び言葉を紡ぎだすのを待つ
「ほんとはね、、、やっぱり嫌だと思っていたの」
「うん、そうなんだ?」
「でも、彼がしてみたいって言うから・・・」
「おいおい、またかい!無理はいけないよ!!」
「うん、大丈夫(笑)」
いつも彼女は
あまたの行為によって生み出される快楽ソノモノを
自ら貪りそして味わうというよりは
その身にたっぷりと含まれた享楽の果実を求められる事
そしてそれを欲する者へと分け与えその肉体を供する事への
強烈な衝動に絶えず憑き動かされているのでした
たとえそれが一瞬のうちに消えてしまうほどの
儚さであったとしても
彼女の内に得難い身悶えるような深い快楽を
呼び起こしてしまうのです
そこには条理としての
「愛」だの「恋」だのという言葉もありません
ただ、ただ、、、
不合理な欲望の摂理が働いているだけなのです
「でもね彼ってあまり経験無さそうなの」
「だから事前にRさんに習っておこうって思って。」
「あはは、そうなのかい?」
やがて彼女は
白い裸身をくねらせベッドを降りて
俺の前に跪くと淫らな光を瞳に浮かべた
「また、愉しい事がひとつ増えたみたい」
そう一言囁くと
俺の股間にその顔を埋め
淫靡な舌を遣い始めたのです
「だって、肌がこんなに熱くなってきたから・・・」
女性って本当に逞しい生き物です(謎笑)
了
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