つい先ほどまでの喧騒が嘘のように
静まり返った広いベッドールームに四人で腰を下ろす
それぞれが小声で囁き合ううち
いつしか俺の傍らでは湿り気を帯びた吐息が聞こえ始める
「あっっ・・・」
「うぅぅぅん・・・・」
軟らかく四肢が絡み合い
しとどに濡れたサエズリが交わされる
俺はパートナーが男性と快楽を貪りだしたのを横目で確認すると
彼女の方へと向き直った
しかし、彼女はやはりまだ気恥ずかしいのか、部屋の片隅を指差すと
「あの、もう少しあちらへ行きませんか?」
「ええ、良いですよ(笑)」
俺は彼女の手を握ると
絡み合う二人から少しだけ離れた場所へと移動した
「今夜はもう帰らないといけないんですね?」
室内の空気を乱さぬよう低い声で耳打ちすると
「ええ、あと一時間もすれば終電が・・・」
彼女は俺の耳元へ唇を寄せてヒソヒソと応える
「そうですか?とても残念です」
「あっ・・・ありがとうございます」
その瞬間、近づいた彼女の唇をゆっくりと塞ぐ
「あぁっ。。。」
「では、少しだけ、愉しみましょう」
「ええ、、、」
すると彼女は初めて俺の眼をまっすぐ見つめ返し
抱き寄せられた両腕の力を抜く
その後、彼女は一切の羞恥をかなぐり捨てた・・・
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